「おい!」


































は、後ろを振り向いたわけでもないのにその声が誰なのかをすぐに理解した。
第六感が「ヤツだ!」と言っているのである。
もちろん、のブラックリストの最高位に位置している跡部景吾だ。


だからこそ、後ろを振り向くことが出来ない。








この声って・・・もしかしなくてもアイツだよね・・・・(汗)どうして、私に声かけてくるわけ?
・・・・はっ、もしかして!!私がここの連中たちの中で別格の存在だと気づいて(クラスメートに失礼だな
・・・)自分が『新入生代表』をしたことを謝りにきたんじゃ!








跡部とは今まで話をしたことがない。
気に入らないと思っていたために、話しかけたくなかったのだ。
跡部はどうなのかは不明だが。








こういうことかもしれないわ・・・・
































≪妄想開始≫















、悪かったな・・・オレなんかが新入生代表の挨拶をして・・・。きっと、学校側の手違いだっ
たにちがいないぜ!
お前とオレじゃ、月とスッポンだっていうのは、このオレ様がよくわかってることだ・・・・』







『そんなこと・・・私、ぜんぜん気にしてないわよ。そんなに自分のことを責めちゃダメよ!』
































ここで、私が跡部の肩に手を置く。

































・・・すまねぇ。』


































それから、友情が芽生える。もちろん、背景には夕日&海が・・・・・・
















≪妄想終了≫
















ふふふ・・(怪)きっと、こういう展開になるに違いないわ・・・・
まぁ、夕日と海がないのが残念な所だけどね。



































「・・・。何、さっきからニヤニヤしてんの??」


































すっかり妄想に耽っていたは、いつの間にか頬が緩んでいたようだ。
それを真正面から見ていたジローが少々怯え気味に言った。

は急いで、その顔をいつもの顔に戻し跡部の方を振り返る。




































「何かしら?(まぁ、用件は分かってるけどね、ふふ/怪)」







「お前、俺様の女になれ!」







「えぇ、いいわよ・・・・って、はぁぁ!!?」


































の叫び声にクラス中の生徒、それから1年1組の前を通っていた生徒達の目がいっせいにこちらに向く。
それにすぐに気付き、いつもの営業スマイルでぺこっと頭を下げる。







もう!跡部のせいで私が最も嫌いな種類の"注目"をあびてしまったわ!!それにしても・・・・何とおっし
ゃいました、彼?
私の耳がおかしくなったんじゃないとしたら「女」って聞こえたわよ?「友達」、もしくは「下僕」(←ひど
いな)にして欲しいの間違いではないかしら・・・




































「お前、になんてこと言ってるんだよ!!!俺のにぃ〜〜!!」



































ジローが必死になって跡部に講義をする。
何だか、一箇所変な部分も入ってはいたが・・・「"俺の"にぃ〜」という部分である。



は、其処には全く気付いてなかった。というか、ジローなら別に良いとも思っているのであろう。
なんせ、の初恋の相手はジローなのだから。
いろいろ在って諦めたのだが。




そんなジローをは目をキラキラと輝かせながら見ていた。














全く、いつの間にそんな大人になっちゃったのよ・・・












と。
まるで、久しぶりに会った親戚のおばさんのように。


































「あぁ〜ん?お前は、(いきなり呼び捨てだぁ)の何なんだ?彼氏か?」







「そっ、そうだっ!」







「って、おい!ジロー、助けてくれるのは嬉しいけど、ウソはいけないでしょ?」







「・・・ごめん、
































跡部の凄みに圧倒されて思わずジローの口から出た言葉。
に注意をされて、素直に謝るジローの頭を撫でてやる。
これが大好きなジローはいつも速攻で機嫌が直るのである。



そして、くるっと跡部のいる方を振り返る。


































「跡部くん、私はあなたと付き合う気はさらさらないわ!」


































そう宣言すると、跡部以外の皆を連れて教室から出ようとする。
しかし、其れは跡部によって止められてしまった。
は、ぎっと睨むように自分の手を掴んでいる人物を見る。

跡部はそんなに恐れることもなく、にやっと笑う。



































「ますます気に入ったぜ。まぁ、今回はこれで終わりにしといてやるが、諦めたわけじゃね〜からな。」


































最後に、覚悟しとけよ、と付け加えて自分の席へと去っていった。
は呆然として立ち尽くす。


しかし、すぐに我に返る。






私としたことが!それにしても何様よ、あいつ!!あぁ、俺様だったわね。
って、そんなことはどうでもいいわ。とにかくあいつに絶対屈したりするもんですか!






そう心に決めたでした。








































と思っていたにも関わらず3年間クラスはずっと一緒だった。
更に、部活(榊にマネージャーを頼まれた。)でも生徒会(頭が良いので)でも一緒であった。

加えて今では信じられないことに・・・・・・





































「はぁ〜、懐かしいな〜〜。」








「おい、。」
































すっかり思い出に浸っていたを呼ぶ声。
は呼ばれた方を振り返る。


































「何よ、景吾。」







「早く来いよ。みんな待ってるんだぜ?」







「はいはい、分かりましたvvあっ、そうだ・・・景吾、今日家に行ってもいい?」






「あぁ。別に良いぜ?」






「お母様とお話したいことがあるんだぁ〜vv」



































そうなのだ。今ではすっかり2年前の景吾の宣言通りになってしまったのだ。
人生って何があるか分からないよね?






"始めり"がどんなだったとしても・・・・・・

































































































































終わり。跡部落ちにしちゃいました。
っていうか、(ALL)とか表示しつつ出てきてないやつがいっぱい・・・
まぁ、その辺りは気にしないで頂きたく。
やっと、終わらせられてホッとしてます。実は、無理やり終わらせたんですけど。




2005.02.28
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